ローズウッドのギター、アメリカから輸出

ローズウッドの使用されたギターをCITESの許可申請して輸出に成功しました。その手続きを簡単に説明します。

日本に輸入する場合、日本側輸入者は何もする必要はありません。

輸出者がちゃんと許可申請して輸出したら、あとは受け取るだけです。

アメリカで許可申請した場合、日本の税関で止められることもありませんでした。最近、楽器業界の噂でローズウッドのギター送るのに1ヶ月以上かかった、という話を耳にしましたが、私の経験上、そういうことはありませんでしたよ。

 

必要なもの

1。マスター・パーミット:

アメリカにいる輸出者(shipper)がU.S. Department of Fish and Wildlife Serviceに連絡をして、マスター・パーミットを申請します。取得には60日から90日かかります。初回$200の申請料、申し込み用紙に必要事項を記入し、そのサポート資料として様々な資料の提示が必要になります。このパーミットの取得方法は申請者の立場や条件によって異なりますし、簡単には説明ができませんので、ここでは省きます。

2。シングル・パーミット:

上記のマスター・パーミットを取得する際、輸出する度に提出が必要なシングル・パーミットを複数枚申請します。シングル・パーミットは発行日から6ヶ月間有効ですので、6ヶ月間に行う輸出の回数を想定して、その数だけもらうように申請します。

3。無事に上記のパーミット(マスターとシングル)が届いたら、いざ輸出にトライです。ローズウッドのギターをUSDA(政府機関)のCITES Inspectorに検査してもらい、シングル・パーミットにインスペクターのハンコを押してもらう必要があります。

CITESの検査場は全米に13箇所(大きな空港の近くに)あります。たまたま検査場が近所にある場合は、自分でアポを取って、ギターを持って行って、その場で検査してもらうことも可能です。近くにない場合は、検査場までアメリカ国内輸送(FeddexとかUPSとかUSPSとか)します。

ここで検査を受けるのにも輸出者(shipper)の登録が必要です。用紙に必要事項を記入して、費用$70で一年間有効です。この登録は全米の検査場で有効です。

無事にInspectionが終わったら、シングル・パーミットにハンコをもらって、その検査済み証明書類を楽器のパッキングに添付(オリジナルを箱内に入れて、コピーを箱の外の送り状と一緒に)して、日本に輸出します。ギターを検査場まで国内輸送をした場合は、検査場から日本の宛先までの送り状(FedexとかUPSのLabel)を提出書類に入れておき、Inspectorが検査終わった段階で、日本行きのラベルを運送屋さんに渡してくれます。

以上が許可申請、輸出までの流れです。

 

輸出可能なローズウッドの条件:

「2017年1月2日」がCITES IIにローズウッドが加わった日になります。従って輸出するローズウッドは、この「2017.01.02」以前に伐採されたことが証明されないと輸出できません。中古、ヴィンテージのギターの場合は、製造年月日がわかる書類、シリアル番号とメーカーの生産年月日表で証明する等でいけます。

「2017.01.02」以降完成の新品のギターにローズウッドが使用されている場合、ギターメーカーがローズウッドの素材を仕入れた際に受け取った納品書や送り状などの日付を証明書類として使います。

参考になりましたら幸いです。

 

ローズウッドの楽器を日本に輸入したくてお困りの方、相談に乗れるかと思いますので、宜しければ一度ご連絡ください。

 

 

 

ローズウッドが使われているギターの輸出に向けて

ギターリストの間ではすでに話題になっていると思いますが、昨年2016年の秋に行われたワシントン条約会議にてローズウッド系全種の輸出入が規制されることになりました。アメリカではCITES II(サイテス・ツー)と言います。

私が普段よりお世話になっている三木楽器のアメリカ子会社、Miki USAにて、ギターの輸出ができなくなると困るので、私も調査をしまして、なんとかローズウッドのアメリカからの輸出の許可を取りました。輸出する側が許可を取れば、日本での輸入側は許可申請する必要はありません。

2017年8月現在で、すでに4回のローズウッド・ギターの輸出を行いました。許可には手間と費用がかかるので、一回の出荷に出来るだけギター本数をまとめて輸出します。

アメリカに知人がいらっしゃらない方で、アメリカのローズウッドのギターを購入できなくてお困りな方もいるかと思いますので、ローズウッドのギターの輸出手続きを簡単に説明しますね。